岩国市錦町(旧玖珂郡錦町)を中心とする清流「錦川」流域の山代地域。この地域は山代慶長一揆で知られるように、歴史的に地域の結束力や自立意識が強い山村である。
しかし、高齢化や過疎化が急速に進行するなか、集落の消滅や地域経済の停滞など、山村地区特有の極めて厳しい現実に直面している。
一方で、山口県の代表的な林業地でもある山代地域には、伝統的な農林業、清流「錦川」を中心とする中国山地の豊かな自然環境、そして、歴史・文化等、山村特有の地域資源に恵まれている。
本山村塾事業では、これらの豊かな地域資源を「都市側の視点」から再評価・発見。これを活用して、新たな山村ツーリズムビジネス・プランづくり、人材の育成、推進組織の立ち上げ、及び実証活動を実施する。
更に、この活動の成果を活かし、以下のような地域ぐるみによる山村ツーリズムビジネスを展開し、山村地域の活性化に貢献することを目的としている。
山村ツーリズムの事業展開による集客数の増加目標は以下のとおりとする。なお、山代地区の主要観光施設の平成18年度観光客数は394千人。
目標項目 |
現状(平18年) |
中期目標(平23年) |
長期目標(平28年) |
山代地域の集客数 |
394(千人) |
410(千人) |
450(千人) |
うち宿泊割合 |
7% |
11% |
15% |
【参考】平成18年度山代地域内の主要観光施設集客実績(出所)平成18年度山口県観光客動態調査
特産品の売り上げが盛んな錦町地域の現状と今後の目標値が目安。山村ツーリズムの事業展開による波及効果や現状土曜日と日曜日のみ開催している朝市の常設化などを進めることで、総売り上げが飛躍的に上昇すると考える。
目標項目 |
現状(平18年) |
中期目標(平23年) |
長期目標(平28年) |
特産品売上額 |
1.3億円 |
2億円 |
2.5億円 |
新規就農者数 |
0人 |
5人 |
8人 |
特定農業団体・法人数 |
1団体 |
4団体 |
6団体 |
現状:道の駅ピュアラインにしき売店:1.00億円,同朝市:0.15億円,錦産品ステーション:0.12億円
山口県岩国市の北半分を占める。歴史的に「山代」と称している。
自立意識が強い風土である。地域の88%以上が山林であり、過疎化、少子化による人口減少、町村の荒廃が顕著。
西中国山地西南端の瀬戸内海側に位置し、広島・島根両県境に接している。上流に寂地峡などの景勝地があり、下流に有名な錦帯橋が架かる県下一長い錦川が貫通している。
最近ではカヌー体験・ラフティング体験などで中四国、九州から体験者が多数訪れている。また、清流錦川支流の宇佐川の鮎が四国四万十川の鮎を押さえて平成17年度「清流めぐり利き鮎会」日本グランプリ、平成18年度は準グランプリに輝いている。
さらにこの地域には絶景の弥栄橋や羅漢渓谷を有する小瀬川が広島県境を流れている。
山代地域に隣接して山陽自動車道(岩国IC),中国縦貫道(六日市IC),山陽新幹線(新岩国駅)があり、新岩国駅と錦町駅を結ぶ錦川鉄道清流線と併せ、世界遺産の宮島や周辺大都市圏である広島市からのアクセスも良い。
山代各地から縄文式、弥生式の遺跡が出土しており、平家伝説や戦国合戦、幕末維新などの遺跡も多数残っている。
山葵、蒟蒻、山資源・加工や体験交流メニューも豊富であり、平成16年度森の名手名人に選出された草木染めやつる細工の指導者がいる。また、間伐材等の未利用森林資源の収集からペレットボイラーによる熱利用やガス化発電による森林バイオマスエネルギー活用の「エネルギー地産地消」の全国でも最先端のフィールドとなっている。
専門家を招聘。専門家と山村塾生が一体となって資源を検証・発掘。プラン策定の基礎体制を構築した。その際、特に都市住民の観点に立った検証・発掘に努めた。
日時:平成19年11月9日(金) 18:00~20:00
場所:錦ふるさとセンター 農事研修室 司会:藤井 俊昭
日時:平成19年11月27日(火) 8:00~20:00
場所:錦ふるさとセンター 農事研修室 司会:藤井 俊昭
専門家を招聘。専門家と塾生が一体となって、既存の体験交流プログラムの検証と、地域資源検証結果を活かした新たなプログラム開発を実施した。
日時:平成19年12月10日(月) 18:00~20:00
場所:錦ふるさとセンター 農事研修室 司会:藤井 俊昭
日時:平成20年1月29日(火) 18:00~20:00
場所:錦ふるさとセンター 農事研修室 司会:藤井俊昭
各活動を指導する専門家や、地旅ボランティアガイド、バイオマスエネルギー専門家、学識経験者等による研修活動により、新しい山村ツーリズムの展開を担う山村塾生等の人材育成に取り組む。
日時:平成20年1月17日(木) 18:00~20:00
場所:錦ふるさとセンター 農事研修室 司会:白井 啓治
山村ツーリズム情報の発信や、ワンストップで各種サービスを提供する推進センターの機能開発活動を実施。推進センターのコア機能を担うホームページ等を作成。
山村ツーリズムプランに基づくモニターツアーを実施。参加者・受入側のニーズのマッチングと成果を検証し、プランへのフィードバックを実施。
日 時:1回目 平成20年3月9日(日)
2回目 平成20年3月13日(木)
場 所:モニターツアーコース
参加者:1回目 名/広島市在住、50~60歳代の男女を中心に小学生含む
2回目 名/広島市在住、50~60歳代の男女
調 査:ツアー参加直後、参加者へアンケート調査を実施し回答を得た。